我が国では、2013年に「職場における腰痛予防対策指針」が改定され、『人力での抱え上げは、原則行わせない。リフトなど福祉機器の活用を促す』ことが明示されました。しかし、医療や介護の現場において、機械ではなく「人の手が何よりも大切だ」と長年考えられてきた経過もあり、今も人力による抱え上げが行われているのが実情です。また、それが患者、利用者の全身のこわばりの原因や、かえって介助される方の自立を奪ってしまうことが解っています。
このような背景から、本会では、ノーリフティングによる腰痛予防(労働安全衛生マネジメントの構築)に加え、ケアの質の向上の推進を目的に、指導者育成として「テクノエイド研修」を実施しています。(※テクノエイド=高齢者や障害者、要介護者などの個々の状態や活動特性に合わせて、生活をサポートするための道具やツール)
中級では主に移動に関する課題事例の検討、上級では安全管理視点からの課題検討を行っており、7月は外部講師にご協力いただき、ベッドや関連機器を用いながら実際の環境を再現して学習しました。
また、同年12月には学んだ内容を活用した取り組み結果について事例発表を行いました。その中で、厚生連全体で活用できる改善事例を「優秀賞」と「優良賞」として、中級・上級から各2名ずつ選定しました。介護職の質の向上、さらなる視野の拡大と次世代リーダーへの成長を期待しています。
各級の受賞者と発表演題名は下記をご覧ください。。
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演題名をクリックすると発表資料(PDF)が閲覧できます。
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テクノエイド研修会の様子




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