厚生連通信

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<今月の健康>「乱視とは」 [健康バンザイ]

2018年12月25日

眼球のレンズの働きをする角膜や水晶体がゆがんでいるため、焦点が合わない状態を乱視と言い、正乱視と不正乱視とに分けられます。

正乱視は球面をある一方向からつぶしたような形(ラグビーボール型)に歪んでいるため、屈折力が縦と横、あるいは斜めで異なり、焦点を一点に合わせることができません。主に角膜のひずみが原因ですが近視や遠視と組み合わさって起こる場合がほとんどです。弱い乱視の場合は見え方が影響することはなく、矯正する必要もありません。強い乱視があると、モノが二重に見えたり、ぼやけて見え、視力低下や眼精疲労の原因になるため、円柱レンズの眼鏡や乱視用のコンタクトレンズで矯正する必要があります。視力測定を行うときには、乱視を全部矯正した方がよく見えるのですが、そのようなメガネを装用しても、日常生活では快適ではありません。見え方の感じ方は個人差が大きく、快適に感じる乱視の矯正量は異なります。

不正乱視は炎症やケガなどによって角膜表面におうとつが生じたために正常に像が結ばれない状態で眼鏡では矯正できません。コンタクトレンズで矯正されますが、ハードコンタクトレンズの方が適しています。コンタクトレンズで矯正できない場合は屈折矯正手術または角膜移植を行います。

その他の治療として、レーザー光線で角膜中央部分を削り、角膜のカーブを変えて屈折異常を矯正するレーシック、就寝時に特殊なハードコンタクトレンズを装用し、角膜の形を変えて視力を回復させるオルソケラトロジー、小さなソフトレンズを眼内に入れることで近視・乱視を治療するICL(眼内コンタクトレンズ)など新しい治療法もあります。いずれも保険外診療のため、前後に関わる検査・手技を含んだ全ての診療費は自費となり、治療を行なっている施設も限られます。また、合併症やリスクもありますので、必ず眼科専門医の診察を受け、デメリットについてもよく理解することが大切です。

見え方がおかしいなと感じたら、屈折異常だけでなく様々な病気のサインかもしれません。まずは眼科を受診して、ご自分の眼の状態を知ることも大切ですね。

JA長野厚生連浅間南麓こもろ医療センター
眼科視能訓練士 佐藤 瑞子(さとう みずこ)

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