厚生連通信

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〈今月の健康〉スポーツ整形外科について [健康バンザイ]

2018年03月28日

スポーツ整形外科では、スポーツによる外傷や障害の患者さんを診察しています。「外傷」とは骨折や靭帯(じんたい)の断裂など一度のケガで起こるもので、「障害」とは運動のやりすぎや間違ったフォームでの繰り返し動作などが原因で起こるものを指します。必要に応じてそれぞれの分野のスペシャリストと連携を取りながら診療が行われています。

患者さんはトップアスリートから中高年のスポーツ愛好家まで幅広く、一番多いのは中学生、高校生の部活中の外傷ですが、最近は、スポーツ障害で受診する小学生や中学生が増加傾向にあります。野球少年の野球肘や、サッカー少年のサッカー膝などが代表的なスポーツ障害です。

スポーツ医学は進歩しましたが、何でも治せるようになったわけではありません。大切なことは、ケガをしないことです。スポーツの指導において大切なのは、『あせらず、あわてず、あきらめず』という心構えです。成長期のこどもは、少し無理をしただけで心や体に不調をきたします。野球であれば正しい投げ方、サッカーであれば正しい蹴り方、柔道であれば正しい受け身と打ち込み...そういった基本的な動作が左右対称に行えるようにじっくりと教えていくことが重要です。実践重視の指導よりも、基本動作の習得に重点を置いた指導が求められます。勉強もおろそかにしてはいけません。スポーツの世界で成功するには、高いコミュニケーション能力と状況判断能力が必要であり、引退してからの人生の方がはるかに長く、厳しいからです。トップアスリートの9割近くはこども時代に目立った成績を上げていないといわれています。目先の試合に勝つことよりも、長期的な視点に立つことが求められています。

体の不調を訴えるときはまずは休ませ、不調の原因となった問題点を探して改善することが必要です。それでも改善しなければ早めに受診することをお勧めします。

JA長野厚生連長野松代総合病院 スポーツ整形外科 松永 大吾(まつなが だいご)

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