増加する子どものメタボリックシンドローム
メタボリックシンドロームをご存知ですか。内臓脂肪の蓄積により、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態のことです。近年、この危険な兆候が子どもたちにも忍び寄っています。
子どもにおいてもメタボリックシンドロームは深刻な問題であり、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの危険因子の一つになります。そのため、平成19年には厚生労働省の研究班により、6~15歳を対象とした「小児メタボリックシンドローム診断基準」が作られました。
<小児メタボリックシンドローム診断基準>
ウエスト周囲径80㎝以上に加え、次の①~③の項目のうち、二つ以上に該当する場合にメタボリックシンドロームと診断されます。
①脂質代謝異常:中性脂肪120㎎/dl以上かつ・またはHDLコレステロール40㎎/dl未満
②高血圧:収縮期血圧125mmHg以上かつ・または拡張期血圧70mmHg以上
③血糖値:空腹時血糖値100㎎/dl以上
診断基準によりメタボリックシンドロームと診断されても、成長期の健全な発育のためには、体重減少よりも食生活の見直しが第一です。バランスのとれた適切な量の食事を心掛け、食事をする時間や、ゆっくりよく噛むなどの食べ方も見直してみましょう。
食生活リズムを整えることは、健全な成長に加え新陳代謝や消化リズムを正し、メタボリックシンドロームを予防するためにとても重要なことなのです。
一番の大敵「おやつ」は、決まった時間に食べ、決まった量以上は食べないようにしましょう。また、内臓脂肪の蓄積につながりやすい油の多いスナック菓子や清涼飲料水は手作りの物や旬の果物、お茶、フレッシュジュースに変えるなどの工夫も大切です。
まずは、子どもに負担をかけすぎずできることから始めましょう。また子どもの生活習慣には周囲の大人の影響が大きいことを意識し、同時に大人の生活習慣を変えることもとても重要です。
安曇総合病院管理栄養士 藤原 照彦




