JA長野厚生連佐久総合病院は1月30、31日、佐久市の農村保健研修センターで「厚生連DMAT(災害派遣医療チーム)研修会」を初めて開催しました。
厚生連のDMAT隊員の技術向上と連携構築が目的。全国の厚生連病院のDMAT隊員など約80人が参加しました。
研修会では、医師・看護師・業務調整員の職種別ワークショップが行われました。
医師のグループでは、人口の少ない地方都市に分布している厚生連病院の特徴から「厚生連のDMAT指定病院として、院内・地域を巻き込んだ災害体制の整備を率先して行う責務がある」との意見が出ました。
また、DMATのさらなる普及のためには広報活動が必要であるとして、各施設での体験が語られました。「出動時の活動報告」「医療救護班としての各種イベントへの参加」などが挙げられましたが、多忙な環境の中でもDMATの活動に対し理解を得るために、院内での認知度を上げることが重要視されていました。
DMAT隊員自身のストレスの講義やDMATを実際に受け入れた病院からの報告のほか、「厚生連DMATの今後」と題し、北信総合病院の萩原一昭・麻酔科部長が司会を務め、討論が行われました。
厚生連病院は全国に115病院あることが強みとして挙げられましたが、「病院間のネットワークが弱い。ネットワークを組むことができれば、災害時にも継続的な医療・支援ができる」「今後も情報を共有してディスカッションする場を設けるべき」などが課題とされました。
佐久総合病院の佐藤栄一・救命救急センター医長は「顔の見える関係作りと課題の共通認識ができた貴重な機会だった」と話しました。
●DMATとは…?●
Disaster Medical Assistant Teamの略称。
災害急性期(災害発生後約72時間)に活動できる機動性を持ち、トレーニングを受けた医療チームのこと。病院ごとに医師・看護師・業務調整員(薬剤師や事務職員など)が5人程度のチームを編成しています。
大地震や列車事故などの大規模災害時に被災地に駆けつけ、一人でも多くの命を助けるために活動します。
●任務・機能●
・被災地内での医療情報収集と伝達
・災害現場でのトリアージ、応急処置など
・被災地内の病院における診療の支援
・近隣・域内搬送における消防ヘリ・救急車内での患者の監視、必要な処置
・広域搬送拠点臨時医療施設における患者安定化処置、搬送トリアージなど
・広域医療搬送での航空機内における患者の監視、必要な処置
本所広報担当 S.N




